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2018 6.23 SAT — 7.1 SUN

"perch" enfant terrible (2F) / MODESTE (1F)
3-5-4 Motoyokoyama-cho Hachioji-shi Tokyo JAPAN 192-0063

水面に映る枝影1水面に映る枝影2

Photograph : NAKAMURA, Nariko

§/1

2018年6月23日(土)— 7月1日(日)
10時半 — 19時

展示会場→ "perch" enfant terrible (2F)
ギャラリーショップ→ MODESTE (1F)*都合により上階"perch"enfant terribleのみの開催となりました。
» トークイベント/ワークショップに関して

ご案内

須田二郎氏の代表作は、乾燥していない生木から制作された器です。
木工旋盤で、素早く均一に削り出された厚さ5㍉の回転体は、
乾燥工程を経て自然の歪みが発生し、美しい楕円の形状となります。
独特の曲線美をもつ作品は、広く世に知られています。

氏にとって、生木から器を制作することは、
思想を伝える為の手段の一つに過ぎません。
重要なのは、雑木林の木を活かし、たくさんの作品を作ることで、
雑木林の現状について、森について、
より深く考えてくれる人が増える事です。

しかし、現実は興味を持つ人は少なく、未だ森の再生は実現していません。

今回の展示会は、長年、森の重要性を世に問いてきた氏の器を通し、
雑木林の現状について、森について着目しています。
そこには、須田二郎氏が伝えたいこと、大切に守りたいものがありました。
皆様にご覧頂ければ幸いです。

  • 器削りだし
  • 木の器

Photograph : NAKAMURA, Nariko

§/2

展示会へ寄せて

近年、製品はデザインや質だけでなくコンセプト、
使用してる素材、製造工程、企業の思想・スタイル・活動内容など、
製品の背景を踏まえて商品価値が評価されるようなった。
世界中のデザイナーが地球環境を意識した素材・加工法等を用いて、
新しい製品を打ち出し始めている。人の生活に直結するプロダクトは、
ユーザーもまた、製品の背景まで思考を伸ばし購入に至る時代になった。
この事は作家の生み出す作品についても例外ではない。
本来作家は、自らの思想を作品を通して表現するが、
造形美のみを追い求めた作品が現在には沢山ある。
過去に作家がこれだけ簡単に認められた時代はないと思う。
見方を変えれば、容易に作家になれる時代でもあり、安易な姿勢・内容の作品も増えた。
近年、作品は視覚的な美しさだけでなく、その背景にある行為・思想・内容が問われている。
興味を持つ作家の作品と出会えた時、作品の美しさ・質は大前提として、
その作品の持つ背景に今一度着目して頂きたい。
———岡本道雄(MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE)

「木は森の主人で、生きものを養い、土を肥やし、水をたくわえ、地に根を張り、そこに佇む。
その森の主をぶった切り、うつわにしてしまうからには、それ相応の料簡というものが必要だ。
有名に成りたい、金が欲しいと自分の事ばかり考えている様では、山の神の罰が当たろうというものだ。
木のうつわを挽くには大きな心が必要だ。森は木や草やコケ、虫や鳥や獣が有機的に関係し曼荼羅を作っている。
その曼荼羅を知る事が大きな心だ。与える時は優しく、奪い去る時は激しく、が自然のならいだ。
都会の人は自分の命が自然から与えられ、そして奪われる事さえも忘れている。その諚を知る事も大きな心だ。
木のうつわを見たら想像して欲しい。その木は青空に枝を伸ばし、屹立していたのだと。」
———須田二郎 出典|OUTBOUND展覧会DM

屋久杉

Photograph : NAKAMURA, Nariko

§/3

トークイベント/
ワークショップ

  • ◯トークイベント|作品の背景
    須田二郎+小林和人(OUTBOUND 店主)+岡本道雄
    → 6.30 SAT 18:00-20:00

    [会場] "perch" enfant terrible
    [定員] 50名(要予約)
    [参加費] 1000円(ワンドリンク付)

  • ◯ワークショップ|須田二郎と作る木のスプーン
    → 6.30 SAT 12:00-17:00

    [会場] "perch" enfant terrible
    [定員] 15名(要予約)
    [参加費] 無料

  • ◯木工旋盤の技術指導会
    → 6.23 SAT / 6.24 SUN 12:00-17:00

    [会場] "perch" enfant terrible
    [定員] なし(随時受付)
    [参加費] 無料

申込方法

» MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE
MAIL: info@michiookamoto.com
TEL: 042-621-6380 (10:00〜19:00 *火・水曜休)
※予約の際にお名前と参加人数をお知らせください。
» 予約する

森

Photograph : NAKAMURA, Nariko

§/4

企画/運営

  • _"perch" enfant terrible

    手工芸の美しさに魅せられ、植物染料や天然素材をベースとしたテキスタイルの企画開発を行なっている。2017年6月からMODESTE2階に一部拠点を構える。作品に隠れたモノづくりに繋がる背景を伝えたいという、今回の企画に賛同して展示会場としてアトリエを提供。
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  • _MODESTE cafe.gallery

    築52年の古いビルの1階でひっそりと営業するCafe.gallery。「MODESTE」モデストとは、フランス語で控えめなという意味。謙虚な気持ちで皆に感謝をしながら暮らしていきたいという店主の理想が店名となっている。来て頂いた方に少しでも豊かな気持ちになって欲しい。よいものを一人でも多くの方に見て欲しいと日々活動中。
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  • _中村ナリコ

    フォトグラファー。九州生まれ。職人に惹かれ、長年、須田二郎氏を撮り続けている。今回、初めて須田二郎氏にまつわる写真展示を行う。女性と光の日々をテーマに自然な表情を捉えたポートレートとを得意とする。作品性を活かし、広告、ファッション、ライフワーク、ミュージシャンのインタビューなど幅広く活躍中。
    » HP

  • _岡本道雄

    15年程前から作家の活動に注目し、広く世に知られていないが卓越した作家を探し出し展示会を開催。作家の特性・可能性を活かした様々な企画を提案する。企画展を手がけた作家は、古賀充、熊谷幸治、坂野友紀、冨沢恭子、増満兼太郎、和田麻美子、小林和人(OUTBOUND)等他多数。北欧・ヨーロッパのアノニマスなヴィンテージ家具を取り扱うお店、「MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE 」代表。
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§/5

アクセス/お問い合わせ

展示会場|"perch" enfant terrible (2F)
ギャラリーショップ|MODESTE (1F)

〒192-0063東京都八王子市元横山町3-5-4 » googleMAP
展示に関するお問い合わせ|TEL: 042-686-0758 /MAIL: mail@modeste.info » お問い合わせ